vol.4:生産物賠償責任保険

【保険商品名】
生産物賠償保険

【保険種別】
損害保険

【取扱保険会社】
損害保険会社各社

【補償内容】
いわゆるPL(製造物責任・Product Liability)を補償する保険です。

提供した製品・サービスに瑕疵があり、それが原因で他人の財物や身体に損害を与えた場合に補償される保険です。

なお輸入業者は、PL法上では輸入者に製造物責任が課せられる為にこの保険が必要になります。

【特徴】
保険料は売上高を、業種ごとに設定されている料率に掛けて計算される為に売上高が上がると保険料があがります。

ただ、保険料は比較的廉価でありながら大きな補償が確保出来る為に、製造業・輸入販売業・建設業・飲食店は加入しておくべき保険の一つです。

【ワンポイントアドバイス】

日本商工会議所が会員企業向けに「団体PL保険」を作っている為、商工会議所の会員であればそちらを利用すれば良いと思います。

ただ火災保険や他の賠償責任保険など、多くの保険契約がある場合には、特定保険会社にまとめて加入すると保険料は安くなりますので、両方を比較検討して見て下さい。

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編集後記

※今日の編集後記は食事中には読まないで下さい。

この保険については過去に2回だけ事故が発生して保険金支払いのお手伝いをした事があります。

1回目は、飲食店が提供した鶏肉の刺身でお客様が食中毒になった事があり、その治療費と慰謝料をこの保険で支払いました。

2回目は建設会社の施工ミスです。

新築マンションの工事において、汚水を流す配管のバルブについているメンテナンス口を閉めていないまま引き渡しをしてしまいました。

その結果、入居後に汚水を流したところ、メンテナンス口から汚水が溢れ出したという事故です。

この事故はしばらく発見されませんでした。

引き渡し後、数週間たってから「異臭がする」という入居者のクレームがあり、調査をして判明しました。

建設会社と管理会社が基礎部分をチェックしたところ、汚水が溜まってかなりの異臭が発生していたそうです(-_-;)

この事故はかなり揉めました。

生産物賠償責任保険は、製品の瑕疵により第三者の財物を損壊させないと支払対象になりません。

本件は、建設会社が1棟を建設している為に「製品そのもの」と見なされて、「製品そのものの損害は免責」という免責事項に該当すると保険会社に主張されました。

ただその後の交渉内容は省略しますが、最終的には1千数百万の保険金支払いになりました。

保険は「どの様な保険に入るか」だけでなく「どのルートから入るか」が重要です。

さらに言えば、保険代理店もあまり信用出来ないので(笑)、約款を読み込んだ上で支払対象となる範囲を事前に確認しておく事が重要でしょう。。。